第7戦ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)
第8戦ユーゴスラビアGP(リエカ)
第9戦イギリスGP(シルバーストーン)
第10戦スエーデンGP(アンダーストープ)
第11戦サンマリノGP(ムジェロ) プラクティスではスペンサーが2分2秒81でポール、以下ウンチーニ、ルキネリと続き、片山は5位。 レースではスペンサー(右)が好スタート。片山は2位を走っていたが残り6周で転倒、スペンサーがそのまま優勝、2位マモラ、3位クロスビー、4位フェラーリ、5位Middelburg、6位ルキネリ。最速ラップは片山(2分3秒69)。 |
第12戦ドイツGP(ホッケンハイムリング)
プラクティスはスペンサーが2分9秒91でポール、以下ウンチーニ、ルキネリ、片山は7位。 レースはルキネリがリードを奪うが、7周目にスペンサー(左)が首位に立ち、ルキネリはマモラ、ウンチーニに抜かれる。残り2周でスペンサーは点火系故障でペースダウンするが、背後にスズキの2人が迫っていることに気が付かなかった。 |
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そしてヘアピンの進入でスペンサーとウンチーニが接触し2人共転倒、マモラがそのまま優勝。片山は一時2位を走るがブレーキ故障で後退し4位、ルキネリはNS500の異常振動のため7位に後退。2位フェラーリ、3位レッジアーニ。この結果、スズキのメーカー選手権獲得が決定した。最速ラップはスペンサー(2分9秒16)。 片山のマシン(上右)はアルミスイングアーム、アルミホイール。 このようにNS500(NS2A)は参戦1年目で3勝するという予想外(ホンダにとっては当然)の成果を挙げた。勝てなかったレースも1年目のマイナートラブルが多く、それが改良された83年型のNS500(NS2B)はさらに素晴らしい速さを見せることになる。 |
参考 日本GP 全日本選手権日本GP500ccに片山、阿部がNS500でエントリーした。写真はプラクティスの時の片山とNS500で、マシンはアルミスイングアーム仕様である。雨天のためか、補助ラジエーター排気ダクトが片山のマシンにしては少ない。レースは台風による悪天候のため中止された。 |
3 シーズン後公開マシン
シーズン後、鈴鹿サーキットで公開されたマシン。アルミフレーム・CFRPスイングアーム・アルミホイール仕様
ランキング
Arg | Atr | F | E | I | N | B | Y | GB | S | SM | A | Total | |
ウンチーニ | 8 | 15 | 10 | 15 | 15 | 10 | 15 | 15 | 103 | ||||
クロスビー | 8 | 8 | 10 | 8 | 12 | 10 | 10 | 10 | 76 | ||||
スペンサー | 10 | 12 | 15 | 8 | 12 | 15 | 72 | ||||||
ロバーツ | 15 | 10 | 15 | 8 | 12 | 8 | 68 | ||||||
シーン | 12 | 12 | 12 | 10 | 12 | 10 | 68 | ||||||
マモラ | 4 | 6 | 6 | 4 | 6 | 12 | 12 | 15 | 65 | ||||
片山 | 5 | 2 | 5 | 4 | 3 | 6 | 15 | 8 | 48 | ||||
ルキネリ | 6 | 6 | 6 | 5 | 4 | 6 | 5 | 6 | 43 |
4 現存する(であろう)マシン
(1)
-/NS500F-2219(エンジン番号不明) ホンダコレクションホールに展示されているマシン。アルミフレーム、CFRPスイングアーム、前CFRPホイール、後アルミホイール、後ディスクローターは通風式。 1982年ベルギーGP優勝車そのものかどうかは判然としない。 |
(2)
-/NS500F-2220(エンジン番号不明) 1983年鈴鹿8時間耐久レースで展示されたマシンで外装は83年仕様。アルミフレーム、アルミスイングアーム、アルミホイール、ディスクローターはソリッド。 おそらく片山のマシン。 |
(3) -/-(エンジン/フレーム番号不明)
スチールフレーム。所在非公開。
5 エンジン性能曲線
おそらく新型排気管のもの。