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 ロードスターの指定燃料はプレミアムガソリン。 ロードスターの最高出力は131PSで、ヨーロッパで販売されているのも同じ131PS(129HP)だが、オクタン価(リサーチ法によるもの、以下、RON)95の燃料が指定されている。このこと等から日本仕様のロードスターの燃料もRON95以上であればよいと考えた。つまり、常にプレミアムを補給する必要はなく、 混合後のRONが95以上になるようレギュラーを時々補給することにした。
 レギュラーガソリンの使用はあくまで自己責任でお願いします。

 この表では燃料の種別(プレミアムかレギュラーか)と補給量を同じ行に示し、混合後の推定オクタン価(年平均RONをレギュラー90.3、プレミアム99.6とした体積加重平均値 )を直上段の推定オクタン価欄に示した。

 

参考

 プレミアムガソリンのRONのJIS規格は96以上だが、市販されているものはこれを大きく上回っている。

  燃料成分は一定ではなく、季節によっても大きく異なる。これはある調査によるもの。http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g30625d42j.pdf  レギュラー、プレミアムのそれぞれのRON、密度等の性状は次表のとおり。

表1

種別 季節 RON 密度 15℃
g/cm3
発熱量
J/kg 
蒸気圧 37.8℃
kPa
      蒸留性状 ℃
初留点 10% 50% 90% 終点
プレミアム 夏季 100.2 0.7553 45260 61.5 33.5 56.0 98.0 127.0 183.0
冬季 99.1 0.7431 45320 82.0 31.5 47.0 91.5 140.0 179.0
レギュラー 夏季 90.6 0.7339 46230 61.0 31.0 57.5 95.5 143.5 186.5
冬季 90.1 0.7235 46490 84.5 29.0 44.5 86.0 164.0 192.5

  しかし、この調査時の燃料規格は古くなっており、現在は硫黄分の基準が厳しくなっている(10ppm)。燃料の脱硫によるオクタン価の低下対策に製油所は苦労し、現在のオクタン価は上表を若干下回っているようだ。 次表はレース公式通知に記載されたプレミアムガソリンの性状の例。

表2

通知日 ブランド RON 密度
g/cm3
蒸気圧
 kPa
       蒸留性状 ℃ スタンド所在市町村
(出典にリンク)
初留点 10% 50% 90% 終点   
201601現在 コスモ 99.5 0.7505 三重県鈴鹿市
シェル 99.6 0.7364
201512現在 コスモ 99.5 0.7530 86.0 43.0 96.0 144.5 176.0 三重県鈴鹿市
シェル 99.7 0.7320 87.5 44.0 90.0 127.5 182.5
201509開催 エネオス 99.7 0.7512 57.0 55.0 89.5 131.5 183.5 静岡県小山市
20150911 コスモ 99.5 0.7406 86.8 43.0 92.5 138.0 170.0 岐阜県瑞浪市
20150819 エネオス 99.6 0.7460 37.8 34.5 50.0 92.5 162.5 177.0 神戸市西区
20150602 エネオス 99.7 0.7468 61.0 52.5 89.0 141.5 188.0 埼玉県本庄市
20150315 シナジ- 99.7 0.7579 64.0 34.5 52.5 93.5 139.0 196.5 滋賀県大津市
20150301 出光 100 0.7353 86.5 42.0 88.5 157.0 177.0 岡山県美作市
20150523 エネオス 99.6 0.7419 68.5 49.0 89.0 155.0 192.0 栃木県茂木町
20150330 エネオス 99.7 0.7377 84.0 43.0 85.5 158.0 191.5 栃木県茂木町
20141023 エネオス 99.6 0.7339 87.8 42.0 88.0 140.5 184.5 栃木県茂木町
20140508 エネオス 99.5 0.7408 76.9 46.0 84.5 133.8 188.5 栃木県茂木町
20131017 エネオス 99.5 0.7426 63.1 50.5 85.0 150.5 188.5 栃木県茂木町

※ 「通知日」は公式通知の通知日。通知日が不明なものは、通知に記載されたデータの日付又はレース開催日を記した。

 なお、プレミアムガソリンの密度がレギュラーガソリンより大きいことから、「同体積であっても密度の分だけプレミアムの方がレギュラーより燃料の質量が多く、その分、燃費がよくなる」という考えがある。確かに表1では密度が2.7〜2.9%大きい。しかし、質量あたりの発熱量はレギュラーの方が 大きいので、体積あたりの発熱量はプレミアムの方が0.9〜1.5%大きいに留まる。これがどれだけ燃費に影響するかだが、他の燃料の性状も考慮する必要がある。