スズキ XR72/74 suzuki
-/XR72F-7001 | 1988年シーズン前公開写真 |
フレーム、スイングアーム、フェアリング、テールフェアリング等は、上右の1988年シーズン前公開写真のものに酷似している。また、排気管サイレンサーもCFRP(1987年型はアルミ)である。
なお、実戦を走ったマシンのテールフェアリング前端は少し短い。特に右テールフェアリング前には燃料タップがあり、実戦用マシンでこの部分をカバーすることは考えにくいので、この右テールフェアリングは公開写真のマシン専用だろう。
シーズン前テスト時の写真でこのマシンに酷似したマシンが写っているものがあるが、スポンサーのプロモーションビデオ撮影も行われたようである。そうならば、撮影用にフェアリングを付け替えたのだろう。 |
そして、スイングアーム左ピボット周りには「XR74F8009」(1988年型RGV-Γ500の機種記号はXR74)というフレーム番号を示すステンシルも貼られているし、マシンの前には1988年型である旨の解説板が置かれている。
しかし、本マシン及びシーズン前公開マシンのフレーム本体、スイングアーム等は1987年型のXR72のものに見えるし、本マシンのフレーム打刻もXR72である。
なお、本マシンのシフトリンケージはケビン・シュワンツのマシンと異なる。
これらのことからすると、本マシンは基本的に1988年シーズン前公開マシンと同仕様で、車体は1987年型XR72をベースにしたものと思われる。エンジンについては未確認だが、XR74の可能性が高いように思う。