XR41(1983年型GS1000R)

1 1983年鈴鹿8時間耐久レース

 スズキ・フランスチームは4台のXR41を持ち込んだ。下は1枚を除き車両検査(7/29)で撮影したもので、5、5Tはピエール・エティエンヌ・サマン/ドミニク・ペルネ、6、6Tがエルブ・モアノー/リシャール・ウバンのマシン。
左5、右5T 5 フェアリング上端(シリンダーヘッド横)に折返しあり、
フェアリングステー装着部に注意

5T フェアリング横に吸入口が設けられている 5T(サマン) プラクティスでは吸入口がなく上端折返しがあるフェアリングが装着された

左が6T、奥が6、右が5T。 6 フェアリング上端に折返しが装着されている。

 レースではモアノー/ウバンとラフォン・イゴア(カワサキKR1000)、クロスビー/フィリス(モリワキ・ヨシムラ・スズキGSX1000)が首位を争うが、ラフォン/イゴアが4時間過ぎにオイル漏れでピットインし応急措置、クロスビー/フィリスも5時間頃にオイル漏れでピットイン、さらに点火プラグトラブルで再度ピットインと大きく遅れ、中盤でモアノー/ウバンがリードを拡げる。そして、ラフォン/イゴアに1周のリードを保つが、終盤、緊急ピットインによりラフォン/イゴアと同一周回数になったものの優勝。2位は2分9秒差でラフォン/イゴア。
 下はチェッカーを受けたウバンの(最後になるはずだった)ピットアウト。この後、ヘットランプ不点灯により7時10分過ぎに再度ピットインした。上端折返しフェアリングで、テールカウル上部の蓋が外されている。フェアリング両側にHB、ヨシムラのステッカーが貼られている。


 サマン/ペルネは、ペルネが14時30分前後に転倒、ピットでライダーも加わった修復作業を7分で終え、追い上げて5位入賞。

2 現存するマシン

GS1000R-83007/S1000-83007

 スズキ歴史館に展示されているマシンで、1983年シーズン後、雑誌の取材に供されたマシンそのもの。鈴鹿8時間仕様(レース時)とは次の点が異なる。

フレーム上部にフェアリングステー装着(鈴鹿ではフレームにフェアリングステー装着部はあるが、ステアリングトップブリッジ軸部にフェアリングステー装着)
左・前フォーク頂部にリングあり
前ブレーキキャリパー
排気サイレンサー後端部長
フルフェアリング(フェアリング下端装着)
テールカウルは蓋がないタイプ、ゼッケン部の前上に窪み(装着ねじ取付部)あり
フェアリング横のHBのステッカー・フェアリングスクリーン横のMICHELINステッカー・テールカウルのKVASステッカーなし
CHAMPION、ヨシムラのステッカーの位置
シートの色
 

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