2000年型NSR500            HONDA

 点火サイクルはいわゆるスクリーマーで、180度間隔2気筒同時点火である。
 写真のクランクピン配置は左図のとおり(青がクランクピン位置、赤がコンロッド、数字は気筒番号)。図では2・4気筒は上死点後120度程度、1・3気筒は上死点前60度前後であり、2・4気筒と1・3気筒の位相差は180度である。このレイアウトでは1次慣性力は釣合っていないため、バランサーシャフト1本では完全に打ち消すことはできず偶力が残る。実際は左クランクと右クランクの位置関係は180度ずれていると思われる(左クランクと右クランクは連結されておらず、互いに自由に動き、ジャックシャフトのギアに噛み合うことで固定される)。
2006/12/30写真追加分
MENU